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「完璧さ」からの脱却 ― LEONHARD KURZ、LUXE PACK Monacoで最新デザイントレンドを発表
ドイツ・フュルト、2026年9月28日:
完璧であることは、もはや過去のものなのでしょうか。デジタル化が進む現代社会において、オーセンティシティ(本物らしさ)、個性、そして五感で実感できる体験を求める傾向が高まっています。表面加飾のスペシャリストであるLEONHARD KURZ(以下KURZ)のトレンドチームは、こうした社会の変化がカラー、素材、パッケージデザインにどのような影響を及ぼしているのかを探ってきました。LUXE PACK Monacoでは、現在注目されている4つのデザイントレンドを、数々の賞を受賞している「60° number three – creative boxes to inspire」のフォーマットで紹介します。
今日では、デジタル画像やビジュアルコンセプトをほとんど瞬時に作り上げ、完璧に仕上げることができます。その一方で、その対極にあるものを求める意識が高まっています。個性を感じさせるモノ、実際に手で触れて質感を確かめられる素材、そして無限に複製できるようには見えないデザインです。
こうした変化は、パッケージデザインにも影響を与えています。KURZのトレンドチームは、長年にわたり社会やデザインの変化を研究してきました。「60° number three」では、4つの潮流を特定しました。いずれも、ある共通した変化を示しています。それは、デザインの価値が「完璧さ」から「意味」へと移りつつあるということです。
新たな「正直さ」から、心地よさを求める気持ちまで
4つのトレンドは、デジタル化と社会の複雑化が進む中で生まれている、多様なデザインへの向き合い方を示しています。
「A Place Called Culture」は、あえて主流から距離を置きます。サブカルチャーやオルタナティブなライフスタイルから着想を得た、ラフでダーク、そして不完全なデザインによって、個性や自分らしい姿勢を表現します。
「Hive Mind」は、急速に進化するテクノロジーと、人間が本質的に求める「真のつながり」を対比させます。日常生活と同じように、デザインの中でもテクノロジーと人間性が融合します。
「Néon Brutalism」は、完璧に整えられた表面から離れます。素材はその起源をありのままに示し、テクスチャーや製造工程の痕跡も目に見える形で残されます。不完全さは隠すものではなく、むしろ本物らしさを示すサインとなります。
「Soft Resilience」は、情報過多や不確実性によって生じる心理的な負担に応えるものです。柔らかなフォルム、触感のあるテクスチャー、穏やかなカラー、遊び心のある要素によって、心地よさと軽やかさを感じさせます。
「一見すると、4つのトレンドはそれぞれまったく異なるように見えます。しかし、その根底には共通する問いがあります。デジタル化がますます進む世界で、私たちは何を『本物』として、そして『価値あるもの』として感じるのでしょうか。私たちは、個性、製品を実際に手に取る体験、そして感情に訴えかける力が、ますます重要になっていると考えています。まさにそれを、パッケージを通じて目に見えるもの、そして触れて感じられるものにしたいのです。」と、KURZのHead of Design Packaging and Printを務めるJulia Königは語ります。
「上下」の概念を持たないパッケージ
KURZは、最新の「60°」シリーズから生まれた4つの「クリエイティブボックス」を通じて、こうした考え方を具体的に示します。実験的なパッケージは、それぞれのトレンドを表現する3次元のキャンバスとして機能します。
開発にあたってデザインチームがあえて従来の原則から離れたのは、パッケージは通常、一面ずつデザインされるという考え方です。今回の新しいコンセプトでは、抽象的なパターンがパッケージ全体に広がっています。あらかじめ決められた「上」「下」「表」「裏」はありません。箱をどの方向から見るかによって、ビジュアルの印象が変化します。
デザインそのものも、まず手作業で制作されました。生成AIの時代において、これは意図的な選択です。人間の手による温かみを消すのではなく、デザインの重要な一部として残すことを目指しました。
Fedrigoniのプレミアムペーパー
今年のトレンドボックスが持つ独特の触感とビジュアル品質には、Fedrigoniが大きく貢献しています。プロジェクトのペーパースポンサーとして、イタリアの特殊紙メーカーであるFedrigoniは、ボックス本体と4つのトレンド・ワールドに使用するプレミアムペーパーを提供しました。それぞれの紙が持つ独特の表面感、色、触感を生かし、各デザインコンセプトに合わせて慎重に選定しています。
外箱にはFedrigoni Sirio Rough Perla 350 g/m²を使用。4つのトレンドには、それぞれ異なる個性を持つ紙を採用しています。「A Place Called Culture」にはMaterica Ardesia 250 g/m²、「Hive Mind」にはSirio Sale Rosa 210 g/m²、「Néon Brutalism」にはTintoretto Ceylon Cumino 250 g/m²、「Soft Resilience」にはFreelife Kendo 250 g/m²を使用しています。これにより、それぞれのトレンド・ワールドは視覚だけでなく、触覚を通じても体験できるものとなっています。
「紙は単なる表面材ではありません。あらゆるクリエイティブ表現に、色、テクスチャー、そして個性を与えるものです。『60° number three – creative boxes to inspire』では、それぞれのトレンドを生き生きと表現するため、紙を厳選しました。プロジェクトの中心となったのは、私たちを象徴する非塗工カラーペーパーのシリーズ『Sirio Color』です。さらに、特徴的な鉱物感のある深みを持つ『Materica』と、柔らかく自然な風合いの『Freelife Kendo』を組み合わせました。個性豊かな紙と高度な表面加飾技術を組み合わせることで生まれるクリエイティブの可能性を、このコレクションは示しています。この刺激的なコラボレーションに参加できたことを誇りに思います」と、Fedrigoni Special PapersのSenior Trade Marketing Manager & Luxuryを務めるCharlotte Courtotは述べています。
時代を映し出すトレンドカラー
パッケージコンセプトに加えて、KURZはLUXE PACKにて8色の新しいトレンドカラーも発表します。鮮やかなグリーンや透明感のあるElectric Blueから、ベージュやアースカラー、そしてピンクとシルバーを組み合わせたBubblegum Dustまで、幅広いカラーパレットを展開します。
中でもBubblegum Dustは、革新的なトレンドカラーです。雲のようなピンクの構造体と、きらめくシルバーの表面が融合しています。LUXOR® MTS-PC 111905 Nでは、KURZ独自の装飾デザインを備えたLUXOR®製品を初めて展開します。その意図的に不規則な外観は、今回のトレンドに共通する考え方を象徴しています。つまり、完璧な均一性ではなく、不完全さの中にある個性です。
KURZにとって、これらのカラーは単なる「これから流行する色」の予測ではありません。穏やかさや安心を求める気持ちから、挑発、楽観、現実からの逃避を求める気分まで、より広い社会的ムードを映し出すものです。
KURZは、10年前から「Trend Colors」プログラムを通じて、こうした社会やデザインの変化を探ってきました。継続的なトレンドリサーチから生まれるカラーや表面に関するアイデアは、新たな表面加飾ソリューションの開発にもインスピレーションを与えています。
10周年を記念し、今回のトレンドカラーは新たなフォーマットで紹介されます。LUXE PACK MonacoのKURZブースでは、来場者に特別な体験を用意しています。来場者には、表面加飾の世界への「チケット」として、8つのトレンドカラーのうち1色のサンプルを配布します。同時に、このサンプルは今後発表予定のKURZ Collectors Boxをいち早く体験できるプレビューにもなっています。
KURZは、2026年9月28日から30日まで開催されるLUXE PACK Monacoにて、新作「60° number three – creative boxes to inspire」と、それに連動したトレンドカラーを発表します。LUXE PACK Monacoは、プレミアムパッケージ業界のブランド、デザイナー、メーカーが一堂に会する国際的な見本市です。来場者はKURZブースDA09にて、新たな表面加飾とパッケージコンセプトを実際にご覧いただけます。
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