プレスリリース

LEONHARD KURZ、FAKUMA 2026で量産向け表面加飾技術を披露

ドイツ・フュルト、2026年9月22日:LEONHARD KURZは、2026年10月13日から17日までドイツ・フリードリヒスハーフェンで開催される「FAKUMA 2026」にブース出展(Hall A4, Stand 4204)します。会場では、意匠性と機能性を兼ね備えたプラスチック表面を効率的かつコストパフォーマンスの高い方法で量産するための製造プロセスを紹介します。

今回の展示では、工程数を削減することでCO₂排出量の低減につなげるソリューション、機能を製品に組み込む技術、さらに異なる素材の活用を可能にする技術に焦点を当てます。パートナー企業のブースでは、最新鋭の設備を用いた、コスト効率に優れた量産向け製造技術のライブデモンストレーションも実施します。

 

3K IMDプロセスデモンストレーター:自動車フロントモジュールの新たな一貫製造プロセス

今回の展示の目玉のひとつが「3K IMDプロセスデモンストレーター」です。これまで個別に行われていた工程を一つの連続した製造プロセスに統合し、意匠性の高い表面、機能部品、表面保護を一貫して組み合わせる技術を実証するものです。これにより、製造コストの削減や工程の安定性向上、量産におけるコスト効率の向上が期待できます。

KURZが開発した本技術では、3種類の異なるプラスチックを用い、透明部と不透明部を備えた部品を製造できます。プロセスの大きな特長は、IMD VARIOFORM®のシート・ツー・シート技術です。革新的なクランプフレームシステムを用いて加飾フィルムを加工します。本プロセスは最大2mの大型部品にも対応し、前工程としての深絞り加工を必要としないため、エネルギーとコストの削減に貢献します。サイクルタイム120秒未満で、熱可塑性樹脂シートを金型へ直接セットし、真空の金型内で熱をかけて成形します。

その後、射出成形プロセスにより、光学機能を担う透明PC層(K1)、剛性を確保するABS/PCフレーム(K2)、さらに自己修復性を備えたPUR保護層(K3)を、KraussMaffeiのColorForm技術によって形成します。

このエネルギー効率に優れたプロセスは、既存の生産ラインに組み込むことができ、リサイクル材の使用にも対応しています。これにより、加工メーカーは工程の簡素化、ハンドリングおよび製造工程の削減、資源効率の高い生産といったメリットを享受できます。

デモンストレーターのフロントパネルはKraussMaffeiの成形機を用いて製造しています。材料はSABIC、Covestro、Rühl Puromerが供給し、金型技術はKURZグループの子会社であるSchöferが提供しています。

 

Rear Light Concept:自動車外装向けライティングデザイン

ams OSRAMとの共同開発による「Rear Light Concept」では、機能性を備えたリアライトにおける新たなデザインの可能性を紹介します。この2.5D部品は、インモールドデコレーション(IMD)によって、高効率な1工程で成形・加飾されています。

大きな特長は、広い面積にわたるシングルイメージIMDデザインです。KURZの後工程におけるFunctional Foil Bonding(FFB)接着プロセスを用いて、ALIYOS™ LEDフィルムを組み込んでいます。このプロセスは、デリケートな表面や部品にも適しており、2.5D形状や複雑な曲面を持つ部品に対して、フレキシブルなラベルを正確に配置することができます。

これにより、複雑な部品形状であっても均一な発光パターンを実現しながら、低消費電力を維持することができます。また、使用する部品はリサイクル性を考慮して設計されており、モジュール化と量産性を重視した自動車開発というアプローチを具現化しています。

Rear Light Conceptは、ENGEL、Röhm、Zechmayerとの共同開発によるものです。その他、Votteler、BAIER、Hinderer + Mühlich(H+M)も開発に参加しています。組み込まれているミニLED技術はams OSRAMが提供しています。

 

ホットスタンピング:効率的な量産プロセスをライブで体験

KURZは、グループ会社のBAIERとともに、ブース内でホットスタンピング技術の実演を行います。

ホットスタンピングでは、繊細な文字や細線から、多色のグラフィック、鮮やかなベタ色、精緻なグラデーションまで、幅広いデザイン表現を実現できます。使用する薄膜技術は、製品のリサイクル性に配慮して設計されており、リサイクル材への加飾にも適しています。

来場者はブースでホットスタンピングの実演を直接見学でき、この効率的な加飾技術を体感することができます。

 

天然素材・リサイクル素材の活用

KURZは工程統合に加え、工業用プラスチック加工に向けて、バイオベースまたはリサイクル由来の素材を組み合わせた材料コンセプトも紹介します。

ポリプロピレン(PP)をベースとした天然繊維複合材(NFPP)、KURZ独自の回収・リサイクルシステムから生まれたRECOSYS® rPET、そしてEcoLayer FXコンセプトを通じて、より資源効率が高く、循環型の生産を実現するためのソリューションを提案します。

NFPPを使用することで、天然繊維マットを加飾基材に直接接着した耐久性とリサイクル性を兼ね備えた部品を製造することができます。使用するマットには、リサイクル天然繊維とリサイクルPPを同等の割合で使用することも可能です。NFPPマットは、長年にわたりKURZとパートナーシップを築いてきたテクニカル不織布の専門メーカー、Polyvliesが供給しています。

RECOSYS®プロセスでは、KURZがPETキャリアの残材を高品質な単一素材の使用済み製品由来再生材(PCR)へと加工し、「RECOSYS® rPET」として新たな用途に展開しています。同時に、バージンプラスチックの使用量を削減することで、カーボンフットプリントの低減にも大きく貢献します。

EcoLayer FX技術はKURZの製品ポートフォリオをさらに拡充するもので、タルク、セルロース、石灰石などの天然由来素材とポリプロピレンを組み合わせた基材や、プラスチック基材に対して、高品質な表面加飾を実現します。加飾層は人間の髪の毛よりも薄く、部品のリサイクル性を維持するよう設計されています。

今回展示するソリューションは、高性能なプラスチック加工を実現するためには、新しい素材を導入するだけではなく、材料戦略、工程開発、そして量産化の実現性を組み合わせることが重要であることを示しています。

 

量産化に焦点を当てたパートナー企業との共同プロジェクト

展示内容は、Hall A3, Stand 3101のARBURG、Hall A5, Stand 5205のDECKERFORMとの共同プロジェクトによってさらに充実します。

これらのアプリケーション事例では、機械メーカーや金型メーカーとの協業を通じて、革新的な表面加飾ソリューションを工業生産プロセスへ効率的に組み込む方法を紹介します。プロセス開発から量産に近い段階での実装まで、実用化を見据えた取り組みをご覧いただけます。

プレス資料

すべての製品を唯一無二のものに - LEONHARD KURZのミッションは、私たちの行動の指針です。お客様の製品をさらに優れたもの、美しいもの、そして安全なものとすべく、最適なソリューションを共に探求する私たちのビジネスへの挑戦に参加しませんか。

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